ラマ属家畜の血液タンパク質および酵素の多型
書誌事項
- タイトル別名
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- A Research on Polymorphisms of Blood proteins and Enzymes of Domestic Animals in Genus Lama
- ラマゾク カチク ノ ケツエキ タンパクシツ オヨビ コウソ ノ タケイ
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抄録
ペルーおよび日本国内で採取したラマ47頭、アルパカ27頭および両者の交雑種1頭とそのアルパカへの戻し交雑種1頭の計76頭の血液を用いて、19座位の血液タンパク質・酵素型を電気泳動学的に解析し、以下に示す成績を得た。 1)血漿タンパク質:Albumin, Haptoglobin、血漿酵素:Alanine aminotransferase, Aspartate aminotransferase, γ-Glutamyltranspeptidase、赤血球タンパク質:Haemoglobin、ならびに赤血球酵素:Acid phosphatase, Catarase, Glucose-6-phosphate dehydrogenase, Phosphoglucomutase, Phospho-hexose isomeraseの計11座位では多型は認められなかった。 2)血漿タンパク質4座位:Post-albumin(Po), Gc-protein(Gc), Transferrin(Tf)およびγ-globurin field protein(γG)、血漿酵素3座位:Amylase(Amy), Creatine kinase(CK)およびLeucine aminopeptidase(LAP)、ならびに赤血球酵素1座位:EsteraseD(EsD)の計8座位に多型が認められた。これら8座位のうちTfでは6型、PoおよびGcでは4型、γ-G、AmyおよびEsDでは3型、LAPおよびCKでは2型が認められた。ラマおよびアルパカにおけるこれら8座位の総合的な父権否定率は、0.931および0.867であった。 3)ラマとアルパカとの間で血液タンパク質・酵素型を比較したところ、Gc、AmyおよびEsDにおいて種間差が認められた。すなわち、GcおよびAmyでは両種で共通な易動度を示すバンド以外に各々種特有の易動度を示すバンドが存在し、またEsDでは両種間でバンドの易動度が異なっていた。 4)ラマとアルパカの交雑種、ならびにアルパカへの戻し交雑種の血液タンパク質・酵素型はラマあるいはアルパカと共通であった。 5)CKおよびEsDを除く、17座位の遺伝子頻度に基づいて算出したラマとアルパカとの間の遺伝的距離は0.035であった。 以上の成績から、血液タンパク質・酵素型の解析はラマおよびアルパカの集団の遺伝子構成を推定する上で有力な指標となることが明確となった。一方、ラマとアルパカが遺伝的に極めて近縁な関係にあることを裏付けるものと判断された。
収録刊行物
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- 東京農業大学農学集報
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東京農業大学農学集報 46 (2), 62-69, 2001-09
東京 : 東京農業大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338665704960
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- NII論文ID
- 110004079777
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- NII書誌ID
- AN00164184
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- ISSN
- 03759202
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- NDL書誌ID
- 5990247
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles