城下町松代 (殿町地区) において江戸時代に造られた泉水路の形成過程とその用途

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タイトル別名
  • The Formation Process of Water System Connecting Garden Ponds in Edo Period and its Use in Castle Town Matsushiro (Tonomachi District)
  • ジョウカマチ マツシロ トノマチ チク ニ オイテ エド ジダイ ニ ツクラレタ センスイロ ノ ケイセイ カテイ ト ソノ ヨウト

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抄録

長野市松代町は城下町であり, 水道網が発達していた。武家屋敷において庭園の水を隣家から隣家へと流す泉水路が存在し, 現在でも一部ながら残されている。江戸時代における泉水路の形成過程, その範囲, その用途を明らかにするのが本研究の目的である。対象地は上級武家屋敷地であった殿町とした。真田家文書などの水道絵図から分析すると, 次の結論が得られた。中水道が江戸時代中期頃に形成され始め, 後期には泉水路として水系を形成する。殿町にはほとんどの家に泉水路が流れ主に生活用水として, 後期には部分的には養魚池の給水源としても用いられていた。その範囲はおそらく松代城下町全体に及んだのではないかと推測される。

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