4-(1) フェノフィブラートによる2次性アミロイドーシスの抑制(シンポジウム 関節リウマチの診療 : 最近の進歩)(第584回新潟医学会)

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タイトル別名
  • フェノフィブラート ニ ヨル 2ジセイ アミロイドーシス ノ ヨクセイ
  • Fenofibrate Inhibits Reactive Amyloidosis in Mice

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抄録

2次性アミロイドーシスは関節リウマチを始めとした慢性炎症疾患に続発し,予後を左右しうる重要な合併症の一つである.一方,高脂血症治療薬として広く使われているフィブラート系薬剤は,近年その抗炎症作用が注目されている.今回,我々は,フェノフィブラートの2次性(炎症性)のアミロイド沈着及びその前駆物質である血清アミロイドA(SAA)に対する影響をマウスモデルを用い検討した.その結果,フェノフィブラートは容量依存性に臓器アミロイド沈着及び血中SAA濃度を抑制し,さらに,in vitroにおいて,単球からの炎症サイトカインの産生及び肝細胞からのSAA産生のいずれをも抑制した.フェノフィブラートは2次性アミロイドーシスの予防だけでなく,広く炎症制御に関わる可能性が示唆された.

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