ステイトとネイション(9)近代国民国家と世界経済の政治経済学  [in Japanese] State and Nation (9)  [in Japanese]

Access this Article

Search this Article

Author(s)

Abstract

ナショナリズムは自己完結しえないイデオロギーであるにもかかわらず、近代社会に支配的な力を及ぼしてきた.それは、人民の自由の実現という原基的特徴をもつが、人民の共同体としてネイションが観念されることから、個人の共同体への溶解、アイデンティティー・ポリティックス、反知性主義、排他性などを纏う傾向を有する.ステイトとしての国家と産業社会、さらにそれらを基礎とする国際関係は、このようなナショナリズムを構造的に再生産し、その中でアイデンティティー・ポリティックスが有効に作用する条件と環境が存在するときには戦争や殺戮が生じる.だが、近代の歴史的発展が内包する普遍性やネイションやエスニシティーを超えるシンボル体系の存在などは、アイデンティティー・ポリティックス抑制の可能性をもたらす.現代社会は常にコンドルセとヘルダーの、あるいは「歴史の終焉」と「文明の衝突」の間の混沌を本質的に内包する.

Journal

  • Economic studies

    Economic studies 54(3), 247-267, 2004-12

    Hokkaido University

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110004470462
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00070036
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    04516265
  • NDL Article ID
    7179994
  • NDL Source Classification
    ZD11(経済--経済学)
  • NDL Call No.
    Z3-110
  • Data Source
    NDL  NII-ELS  IR 
Page Top