血流制限下ラット骨格筋肥大におけるHSP72の特異的発現

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タイトル別名
  • Induction of heat-shock protein 72 expression by blood flow limit in a rat model of skeletal musclar myopachynsis
  • ケツリュウ セイゲン カ ラット コッカクキン ヒダイ ニ オケル HSP72 ノ トクイテキ ハツゲン

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抄録

目的: 本研究では, 阻血により筋肥大が引き起こされるか否か, さらに血流制限を行った筋の遺伝子発現, 蛋白生成を調べることによって筋組織増殖が起こるメカニズムを検討した. 対象および方法: SDラットを用い, 右後肢腓腹筋と足底筋を切除することによって, ひらめ筋肥大を起こさせるモデルを作製した. コントロール群Control, 腓腹筋と足底筋除去のみ群 (OP), 30分阻血のみ群 (RBF) と腓腹筋と足底筋除去する同時に30分阻血群 (OP+RBF) の4群に分けた. 阻血を行う群は1週間に2回, 全部で4回 (各群同じパターン), 後肢右側を血流制限した. コントロール群は自然飼育した. 2週間後に屠殺し, 採取したひらめ筋は, 重量測定の後タイプI, およびタイプII筋線維のATPase染色と各タイプの面積測定を行った. さらにヒート ショック プロティン (HSP) 72をウェスタンブロッティングにより分析した. 結果: 腓腹筋を切除することによって, ひらめ筋の肥大を起こさせるモデルを作ることができた. OP群, RBF群, OP+RBF群の順で筋重量と筋面積が高値を示し, OP+RBF群がOP群, RBF群およびコントロール群に比べていずれも有意に高値を示した. HSP72の亢進も筋増殖と高い相関を示した. 結論: 1, 筋肥大に伴ってHSP72の発現が亢進することが明らかとなった. 2, 適当な阻血により筋肥大をきたすことが証明された.

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