リルケとロダン

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タイトル別名
  • Rilke und Rodin
  • リルケ ト ロダン

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抄録

P(論文)

ドイツの詩人リルケの50年余の生涯のなかで彼の優れた詩の世界の解明にあたって,当時の多くの優れた精神の持ち主たちとの彼独特の心豊かな出会いと西の世界の各地の特色ある自然や町々との出会いの数々が絶えず重要な核心を形成し,その詩的精神の展開を極めて多彩なものにしていることを抜きにしては何事も語れない。その中でもフランスの彫刻家ロダンとの出会いと豊かな心の交流はリルケの"事物詩"という概念を理解するためには避けて通れないものである。この研究はリルケの「ロダン論」の一端に触れながら,今後のリルケ研究の第一段階としてまとめたものである。最終的にはリルケの最高にして最後の作品「ドゥイノの悲歌」の豊かな解明へ向けて,各局面におけるリルケと人々や町々との出会いを克明に追いながらリルケの詩の本質の今後の研究を推し進めてゆきたい。

収録刊行物

  • 千葉商大紀要

    千葉商大紀要 42 (4), 51-68, 2005-03-31

    市川 : 千葉商科大学国府台学会

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