国際美術教育学会報告

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  • INTERNATIONAL SOCIETY FOR EDUCATION THROUGH ART(INSEA)

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抄録

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1 Characteristics of adolescence 思春期の特色 われわれが思春期とよぶ子供から成人への移行期は, 批判的な時期であると同時に情緒的緊張の時でもあることを忘れてはならない。従って新鮮で生き生きとした創造的表現に導くのにむしろ好適の時期であることを考えねばならない。若いものたちが自分自身の潜在力や周囲の世界というものに気づく始めての時であり, それに対して彼等は青年独特の熱情をこめて反応を示し始めるのである。2 The First duty of education of adolescents 思春期教育の第一任務充分な精神的成熟というものは必ずしも生理的成長に伴わない。しばしばこの時期の複雑な問題の故に人間の身体だけが成長し心は未熟といぅことにもなりがちである。だから教育者の最初のつとめは彼等の生得的な創造能力を逃さないよう均衡のとれた思春期たらしむべく助力を送ることである, この心やりはacademicな適合, 技術的訓練に先行すべきものである。3 The Full scope of art in education 教育に於ける芸術の広領域, 芸術といぅものは人生経験の諸反応を形に現わすことだと理解された。又すべての個人の精神的肉体的潜在力の具現, 成就の可能性を暗示するものである。従ってすべての芸術, 音楽, 劇, 物真似等も絵画, 彫刻, 建築等と同様に考慮の中に入れるべきである。これについては多数の支持者があって次期総会のテーマに, artからartsへの問題としてとりあげられることになった。4 The Furtherance of moral education by art 芸術による道徳教育の助長, 道徳的, 倫理的教育は円満な人格発展の中核であることに間違いない。勿論芸術それ自身が道徳を創造するわけでぱない。然し少くとも人生に対してこれから遠ざけたり, 又これを

source:Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University

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