原発性肝細胞癌に対するCARBOPLATIN・EPIRUBICIN併用化学塞栓療法の臨床的研究

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  • CLINICAL STUDY OF CARBOPLATIN AND EPIRUBICIN COMBINED CHEMOEMBOLIZATION ON HEPATOCELLULAR CARCINOMA

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抄録

原発性肝細胞癌に対する保存的治療法として, 化学塞栓療法時の混入抗癌剤に Carboplatin・Epirubicin を用いた治療を1992年から1997年の間に113例に対し施行した。累積生存率・無再発生存率・腫瘍治療効果度について従来のレジメンによる治療成績と retro-spective に比較検討した。累積生存率において1, 3, 5年生存率はそれぞれ92.6%, 62.7%, 16.7%であり統計学的に有意に他のレジメンと比較し優れていた。初回治療時の背景因子による検討では, 腫瘍進展度, 塞栓部位の因子に有意差が認められた。このため右葉全体を塞栓した症例群における比較検討とCoxの比例ハザードモデルを用いた検討を行っ々両検討とも, 他のレジメン群に比べ統計学的に有意に優れていた。副作用の発現率は, 他のレジメン群と同等であった。初回再発様式群別の生存率では, Lipiodol の流失型再発群・肝内転移型再発群とも本レジメンに良好な傾向が認められた。

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