健康診断とその意義

この論文をさがす

抄録

健康診断の結果の利用は,選択手段として,ますます重要となってきている。しかし,選択手段としての結果の利用については,諸問題が存在している。即ち,そもそも選択効果があるのか,利用をめぐる法務的な問題,利用に関するリスク管理などであろう。一方,健康診断の普及は,めざましく,保険加入者に自らの健康度を証明したいとの意識の変化がある。今回の報告では,これらの問題について当社の経験と見解を述べたい。また健康診断の持つ予防医学的意義を分析するために,健康診断受診の有無による入院状況の違い,更には,喫煙の有無とあわせて死亡状況の違いを測定した。結果として,健康診断の受診は,死亡に関して明らかに予防医学的効果が証明された。しかし,喫煙の男性については,効果が認められず,健康診断の受診の前に禁煙指導が重要であると考えられた。

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (18)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ