感染を伴う股関節に対する二期的人工関節置換術-手術手技について-

書誌事項

タイトル別名
  • Two-Stage Total Hip Replacement for Infected Hip Joint : Surgical Procedure

この論文をさがす

抄録

人工股関節置換術は荒廃した股関節機能を再獲得する優れた方法であるが,一旦,感染を発症すると人工関節は大きな異物となり,感染の沈静化を妨げる。感染を伴う人工関節の再置換術では,如何に感染を制御するかが成績を大きく左右する。著者らは独自に開発した抗生剤混入骨セメントスペーサとビーズによって短期間に感染を制御し,二期的に人工関節置換術を行うことによって良好な成績をあげている。骨セメント40gにゲンタマイシン1.8〜2.0gを混和し,人工骨頭の形に形成したスペーサを挿入し,8〜10週後に人工関節に置換する。MRSA感染再発の1例はバンコマイシンを混入することによって沈静化させることができた。この方法によって,従来の持続洗浄に比べて治療期間を大幅に短縮することが可能で,確実に感染を制御することが可能となった。

収録刊行物

被引用文献 (4)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ