限局性前立腺癌に対するアンドロゲン抑制療法と経尿道的マイクロ波高温度療法併用療法後の病理組織学的検討

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タイトル別名
  • HISTOPATHOLOGICAL CHANGES DUE TO TRANSURETHURAL MICROWAVE THERMOTHERAPY ASSOCIATED WITH ANDROGEN DEPRIVATION THERAPY IN PATIENTS WITH LOCALIZED PROSTATE CANCER
  • ゲンキョクセイ ゼンリツセンガン ニ タイスル アンドロゲン ヨクセイ リョウホウ ト ケイ ニョウドウテキ マイクロ ハコウ オンド リョウホウ ヘイヨウ リョウホウ ゴ ノ ビョウリ ソシキガクテキ ケントウ

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抄録

(目的) 経尿道的マイクロ波高温度療法 (TUMT) は, 前立腺肥大症に対する低侵襲的療法として広く施行されている. しかし前立腺癌の治療には適さないと考えられてきた. 本研究においては3ヵ月間のアンドロゲン抑制療法 (ADT) による前立腺体積の縮小後にTUMTを施行, さらに3ヵ月間のADT後に経尿道的前立腺切除術 (TURP) を施行し全切除組織を病理組織学的に検討した.<br>(対象と方法) 臨床病期T2までの早期前立腺癌10例に対しLH-RHアゴニストと非ステロイド性抗アンドロゲン薬によるADTを平均3.8ヵ月 (3~6ヵ月) 前投与した後, TUMTを施行した. さらに平均3.6ヵ月 (3~5ヵ月) ADTを施行後, TURPによる徹底した前立腺組織の切除を行い, その全切片の病理診断を行った.<br>(結果) 10例中9例において癌細胞は認められず, 線維化が顕著であった. 1例に中葉部の切除切片の一部に変性が著明ではあったが生存の可能性がある腺癌を認めた.<br>(結論) 限局性前立腺癌に対するADT併用TUMT後の病理組織学的検討において, 切除切片の著明な変性が認められた.

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参考文献 (16)*注記

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