胸膜播種を伴う胸壁形質細胞腫の1切除例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of plasmacytoma of chest wall with pleural dissemination

この論文をさがす

抄録

症例は38歳女性.2003年6月,胸部X線写真にて左中肺野に異常陰影認め,CTにて左第7肋骨を取り囲む76×26mmの胸壁腫癌を認めた.同8月,X線透視下生検を行ったが,診断に至らなかった.同10月23日,胸壁腫瘍切除術を施行した.術中,肉眼所見で6箇所の胸膜病変(各5mm)を認めた.切除標本の病理検査より,形質細胞腫,胸膜播種との診断を得た.術後化学療法を追加した.分類上,本症例は孤立性形質細胞腫に近い状態と考えられた.胸壁原発の形質細胞腫であり,胸膜播種を伴う限局性疾患に近い状態であり,希少な症例と考えられた.

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (21)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ