「かかわり合い」を大切にした「からだ育て」に関する実践研究

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  • カカワリ アイ オ タイセツ ニ シタ カラダソダテ ニ カンスル ジッセン ケンキュウ

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本稿は、平成15年度全国学校体育研究協議会・第42回全国学校体育研究大会三重大会発表校の四日市市立河原田小学校(学校長:河北逸男)の研究実践記録(平成13〜15年度)である。本実践研究は、教科体育や総則体育の方法論的研究に閉じられたものではなく、学校教育におけるひとつの教科の「体育(からだ育て)」を窓口とし、総合単元学習構想に基づきながら、これまでの学校学習のあり方について積極的に問い直しを図ろうとした点に特徴がある。本実践研究の挑戦的試みは、「体を動かす」のではなく、「体が動き出す」という表現が、本当に成り立つかどうかという点にあった。つまり、「私の体が動き出す」ときの「体」は、対象物ではなく、「体」が「私」そのものであり、【「私(主体)=体(主体)」=「からだ」】として位置づく。「心と体の一体化」の真の意味はこの点にあり、その成立のためには、他者(人・モノなど)の存在は欠かすことができず、他者からの働きかけこそが、【「私=体」=「からだ」】を揺さぶり、成長を促してくれることが、授業実践によって検証された。すなわち、「私」を「育てる」ことは「体」を「育てる」こと、「体」を「育てる」ことは「私」を「育てる」こと、そして、そうした【「私=体」=「からだ」】は他者とのかかわり合いの中で「育まれていく」ことが明らかになった。

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