てんかん児の学校生活における現状と対処法について : 千葉県内の養護教諭アンケート調査

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タイトル別名
  • テンカンジ ノ ガッコウ セイカツ ニ オケル ゲンジョウ ト タイショホウ ニ ツイテ チバ ケンナイ ノ ヨウゴ キョウユ アンケート チョウサ
  • Practical approach to school life in children with epilepsy

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抄録

type:text

千葉県内の養護教諭76名を対象に, てんかん児の学校生活における現状と対処法についてのアンケート調査を実施した。てんかん発作の発生場所, てんかんのイメージ, てんかん治療薬の副作用, 保護者との連携, 級友への報告, 学校生活での配慮, 発作の前兆・誘因, 医師との連携についての現状を調査し, 現在学校現場ではてんかんについてどのように扱われているのか把握し, てんかん児がよりよく学校生活を送れる為に養護教諭としてどのように配慮していけばよいのか検討した。1) てんかん発作を見た経験については約9割が「ある」と回答し, 具体的な場所は「授業中」が約8割と多かったが, その他の回答も多く, てんかん発作は時と場所を選ばず起こり得ることが分かった。2) てんかんという病名のイメージは「不安」約3割, 「特になし」約3割であり, 社会的に残っているてんかんという病名に対する偏見は今回の調査ではほとんどみられなかった。3) てんかん治療薬の副作用については学校現場では「眠気」が約7割であった。またその他の副作用も少数ではあるがみられ, 治療薬により様々な副作用が出現することが分かった。4) 保護者からてんかんであることの報告を受けた経験については「ある」と約9割が回答し, その後の配慮としては「発作時への処置をあらかじめ知ることで心構えができる」と約9割が回答した。逆に報告されずに困った経験としては約4割が「ある」とし, その具体的内容として「学校行事や授業中に発作が起こり大騒ぎになった」と約8割が回答した。てんかんらしいと思われる子供で保護者からの報告がないという経験については「ある」と約7割が回答した。またその理由として「

source:Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University. I, Pedagogy

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