"スヌーズレン:五感の刺激"デバイスとロボットを用いたバイオフィードバックシステムの予備検討(シンポジウム(1)「先端科学と医療」)

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  • A Preliminary Study of Biofeedback System based on "Snoezelen: -Stimulation of Senses-" Devices and Robots(Symposium(1)「The tip science and the medical treatment」)

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抄録

現代社会で生活する中で、人は様々なストレスを感じることがある。そのためリラックスして安心・快適に感じるための装置やツールがさらに求められ、現在はエレクトロニクスで制御されているものが、近い将来はロボット技術によって制御されるかもしれない。21世紀における"ロボット技術"の新しい役割とは、人間を直接サポートする新しいタイプのロボットを開発することである。"スヌーズレン(気持ちよく心地よい空間で、リラックスし穏やかな時を過ごす)"デバイス、及びロボットを用いて、バイオフィードバックを行う考え方は、早稲田大学理工学総合研究センターの研究会で潜在ユーザや各国の市役所・研究機関とコンタクトし、ビジネスに繋がるアイデアを検討している際に、市場分析の中から見出されたものである。本稿では、"スヌーズレン"デバイスとロボットからなる基本的なシステム、ユーザのインタフェースとなるロボットの主要な機能、事業化の事例と事業拡大の可能性、ユーザのストレスレベルの計測方法(予備検討のレベルのオフライン計測)、予備計測の結果などにつき報告する。また、このバイオフィードバックシステムの次のステップとしては、特定のセンサを導入して生体計測をさらに行い、ロボットやスヌーズレンデバイス(刺激ツール)との統合を進める。本研究は、建築学、ロボット工学、医学などの各研究グループが融合した形で行われ、ASMeW(早稲田大学先端科学・健康医療融合研究機構)の中で活動しており、人間の周辺の環境制御、医学、ロボット工学が融合した新しい分野を切り開く可能性もある。

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