北海道北部,幌延地域における大曲断層の三次元分布と水理特性

  • 石井 英一
    核燃料サイクル開発機構(現:日本原子力研究開発機構(独))幌延深地層研究センター
  • 安江 健一
    核燃料サイクル開発機構(現:日本原子力研究開発機構(独))幌延深地層研究センター
  • 田中 竹延
    阪神コンサルタンツ(株)東京支店
  • 津久井 朗太
    核燃料サイクル開発機構(現:日本原子力研究開発機構(独))幌延深地層研究センター
  • 松尾 公一
    日鉄鉱コンサルタント(株)本社
  • 杉山 和稔
    三菱マテリアル資源開発(株)さいたま本社
  • 松尾 重明
    三菱マテリアル資源開発(株)さいたま本社

書誌事項

タイトル別名
  • Three-dimensional distribution and hydrogeological properties of the Omagari Fault in the Horonobe area, northern Hokkaido, Japan
  • ホッカイドウ ホクブ ホロノベ チイキ ニ オケル オオマガリ ダンソウ ノ 3ジゲン ブンプ ト スイリ トクセイ

この論文をさがす

抄録

北海道北部,幌延地域における新第三紀堆積岩分布域において,地表割れ目踏査,ボーリング調査(コア観察・EMI検層・比抵抗検層・水質分析),反射法地震探査,およびAMT探査を実施し,当域に分布する大曲断層の位置,連続性,および水理特性について検討した.その結果,以下のことが示された.(1)大曲断層はダメージゾーンを主体とした幅120 m程度の断層帯であり,その透水性は高い.(2)研究所設置地区近辺における大曲断層帯の三次元分布が明らかとなり,地表部ではover-stepし,地下では収斂する形態をなす.(3)「塩水系」と「淡水系」の2種類の地層水が存在し,顕著な岩相変化を示さない堆積岩においては,電磁探査を用いた調査が,断層帯の位置,連続性,および水理特性などを検討する際に有効である.<br>

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 112 (5), 301-314, 2006

    一般社団法人 日本地質学会

被引用文献 (17)*注記

もっと見る

参考文献 (57)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ