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  • Studies on Salt Tolerance of Chinese Rice Cultivar
  • チュウゴクサン スイトウ ヒンシュ ノ タイエンセイ

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抄録

中国の華北地域産品種30と日本の新旧品種30の発芽時および幼植物耐塩性を比較した. 水道水を対照とし, NaCl濃度0.2%(34 mM), 0.4%(68 mM), 0.6%(103 mM), 0.8%(137 mM)および1.0%(171 mM)での発芽試験を行った結果, 中国品種と日本品種の発芽時耐塩性に有意差はなかった. 0.25%(43 mM)の塩水中で16日間葉齢7前後の幼植物を栽培したところ, 幼植物耐塩性は, 中国品種の方が日本品種よりも有意に高かった. 発芽時耐塩性と幼植物耐塩性との間に有意な相関関係は認められなかった. しかし, 中国品種墾育18や津籾206は発芽時耐塩性と幼植物耐塩性の両方が高く, 日本品種の中では, あきげしき, 愛国, フジヒカリの幼植物耐塩性が高かった. したがって, これらの品種は今後の華北地域における耐塩性育種の有用な育種母材になるとみられた.

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