「個体差」の統計モデリング

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  • 学術情報 「個体差」の統計モデリング
  • ガクジュツ ジョウホウ コタイサ ノ トウケイ モデリング

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抄録

生態学のデータ解析で一般化線形モデル(generalized linear model; GLM)が普及していくにつれ「GLMだけでは説明がむずかしい現象」にも注目が集まりつつある。たとえば「過分散」(overdispersion)はわれわれがあつかう観測データによくあらわれるパターンであり、これは「あり・なし」データやカウントデータのばらつきがGLMで解析できなくなるほど大きくなることだ。この過分散の原因のひとつは個体差・ブロック差といった「直接は観測されてないがばらつきを増大させる効果」(random effects)である。この解説記事ではこのrandom effectsも組みこんだ一般化線形混合モデル(generalized linear mixed model; GLMM)で架空データを解析しながら個体差・ブロック差を考慮したモデリングについて説明する。

収録刊行物

  • 日本生態学会誌

    日本生態学会誌 56 (2), 181-190, 2006

    一般社団法人 日本生態学会

被引用文献 (15)*注記

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参考文献 (9)*注記

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