インターネットにおける匿名言論の保護 The Protection of Anonymous Speech in Internet

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抄録

インターネットに代表される情報通信技術の発達は、国民の表現の自由をめぐる状況に劇的な変化をもたらしたが、その反面、重大な社会問題を惹起している。特に近年、インターネット上での悪質な犯罪行為や違法行為が顕在化しており、その原因としてインターネットの匿名性が挙げられる。その為に政府は、「インターネット実名制」の導入を検討し始めているが、拙速な実名制の導入はインターネットの更なる発展を阻害するだけでなく、「自由で開かれた公開討論の場」としてのインターネットの機能を奪いかねない。日本国憲法第21条で保障された表現の自由の制度趣旨の一つとして、いわゆる「思想の自由市場」が論じられるが、仮にインターネットが、思想の自由市場ないし公開市場であるとするならば、インターネット上での言論に匿名性が担保されていることは、表現の自由の保障に大きく寄与することになる。

収録刊行物

  • 研究紀要

    研究紀要 3(1), 213-223, 2006-03-25

    大阪成蹊大学

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110004792871
  • NII書誌ID(NCID)
    AA11910738
  • 本文言語コード
    JPN
  • 雑誌種別
    大学紀要
  • ISSN
    13489208
  • NDL 記事登録ID
    8554843
  • NDL 請求記号
    Z71-L563
  • データ提供元
    NDL  NII-ELS 
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