小児の脳外傷による高次脳機能障害の特徴―当センターにおける症例の比較検討―

書誌事項

タイトル別名
  • An Investigation of Children with Higher Cortical Dysfunction after Traumatic Brain Injury in our Rehabilitation Center
  • 小児の脳外傷による高次脳機能障害の特徴--当センター〔神奈川県総合リハビリテーションセンター〕における症例の比較検討
  • ショウニ ノ ノウ ガイショウ ニ ヨル コウジ ノウ キノウ ショウガイ ノ トクチョウ トウ センター カナガワケン ソウゴウ リハビリテーション センター ニ オケル ショウレイ ノ ヒカク ケントウ

この論文をさがす

抄録

当センターにおいて脳外傷後遺症に対するリハビリテーション(リハ)を行った受傷時16 歳未満の症例のうち高次脳機能障害が認められた39 例と認められなかった43 例について比較検討した.受傷原因は高次脳機能障害がある群で交通事故が有意に多く(p <0.01),転落·転倒·落下物が有意に少なかった(p <0.05).急性期の意識障害の程度も高次脳機能障害の有無と有意な関連性をもち,高次脳機能障害がある群でGlasgow Coma Scaleは有意に高かった(p <0.05).脳損傷の種別では硬膜下血腫,びまん性軸索損傷などが多かったが,高次脳機能障害の有無との関連は認められなかった.また高次脳機能障害のある39例についてみると,症状は記憶障害,注意障害,感情コントロール低下,遂行機能障害,対人技能拙劣の順に多かった.

収録刊行物

被引用文献 (6)*注記

もっと見る

参考文献 (17)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ