意思伝達装置の文字選択効率改善に関する研究-高使用頻度文字を追加した付加文字盤の効果について-

  • 奥英久
    神戸学院大学総合リハビリテーション学部社会リハビリテーション学科
  • 高見 正利
    神戸学院大学総合リハビリテーション学部社会リハビリテーション学科
  • 黒田 大治郎
    神戸学院大学総合リハビリテーション学部社会リハビリテーション学科
  • 糟谷 佐紀
    神戸学院大学総合リハビリテーション学部社会リハビリテーション学科
  • 則定 学
    株式会社ウィズ東大阪センター
  • 中村 内彦
    川村義肢株式会社事業推進本部
  • 河合 俊宏
    埼玉県リハビリテーションセンター相談部
  • 山本 智子
    狭山神経内科病院言語室

書誌事項

タイトル別名
  • Efficiency of letter selection for rate enhancement in scanning : Japanese communication aids

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抄録

我が国で実用化されているほとんどの重度肢体不自由者用コミュニケーションエイド(意思伝達装置)では,走査法による文字選択において,仮名50音表に準拠した文字盤(標準文字盤)が使用されている。この方式は,使用者が操作方法を容易に理解でき操作に特別な訓練を要しないという利点はあるが,文字盤上で走査開始位置から遠い位置に配置されている文字の選択に時間を要するため,同じ文字数のメッセージを作成する場合の所要時間を短縮することが課題となっている。筆者らは,この課題に対して,分割文字盤と付加文字盤による文字選択方式を提案し,シミュレーションにより両者が標準文字盤より効率化が可能であること,および両者では付加文字盤がより効率化が可能であることを示した。さらに,付加文字盤方式の中でより効率的な条件付き付加文字盤による意思伝達装置を試作し,操作性に関する評価実験を行い,次選択文字と付加文字の関係を容易に判別できる機能が必要であることを示した。

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