夏季の北海道太平洋沖陸棚斜面域におけるキチジの分布様式と栄養状態

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タイトル別名
  • Spatial distribution patterns and nutritional status of kichiji rockfish Sebastolobus macrochir in summer on the continental slope off the Pacific coast of Hokkaido, Japan
  • カキ ノ ホッカイドウ タイヘイヨウオキ リクダナ シャメンイキ ニ オケル キチジ ノ ブンプ ヨウシキ ト エイヨウ ジョウタイ

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抄録

夏季の北海道太平洋沖陸棚斜面のキチジ小型魚は主にヨコエビ類が高密度で生息する襟裳岬東沖水深 550~750 m に,中型魚は調査海域の中ではフタトゲエビジャコの密度が高い浅い水深帯に集中していた。大型魚は調査海域に広く分散しており,この行動は餌をめぐる種内・種間関係を軽減させ,餌を効率よく獲得する戦略であることが示唆された。深い水深帯ほど肥満度 K と肝臓重量指数 HSI が低かったのは,主要餌種の栄養価の違いに起因すると考えられた。中型魚の KHSI が低かったのは,体長増加の急な時期であるためと推察された。<br>

収録刊行物

  • 日本水産学会誌

    日本水産学会誌 72 (3), 430-439, 2006

    公益社団法人 日本水産学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (29)*注記

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