母音/a/発声時における鼻腔を伴う声道の音響特性

書誌事項

タイトル別名
  • ボイン a ハッセイジ ニ オケル ビクウ オ トモナウ セイドウ ノ オンキョウ トクセイ
  • Acoustic Characteristics of the Vocal Tract with the Nasal Cavity during Phonation of Vowel /a/

この論文をさがす

抄録

口腔と鼻腔が結合した日本語母音/a/発声のMRIデータから作成した鼻腔付き3次元声道形状モデルとこのモデルから鼻腔を取り去った鼻腔無しモデルの音響特性を有限要素法を用いて解析した.有限要素法のシミュレーション結果より伝達特性と複素音響インテンシティを計算した.実験結果より,3kHz以下の周波数領域で鼻腔が結合することでピークや谷が生じることが示された.3kHzから5kHz間では両モデルの伝達特性はほぼ一致したが,5kHz以上では異なっていた.第1,2ピーク周波数において,鼻腔付きモデルの複素音響インテンシティのベクトル分布は鼻腔無しモデルのものとは大きく異なる分布であった.鼻腔付きモデルの伝達特性に見られた近接した谷とピークの対の複素音響インテンシティのベクトル分布は僅かな周波数差にもかかわらず異なるものとなった.

Acoustic analysis of 3-D geometrical models of the vocal tract with and without the nasal cavity are performed by a 3-D finite element method (FEM). The models were based on MRI data during phonation of Japanese vowel /a/, which includes the coupling betw

identifier:http://hokuga.hgu.jp/dspace/handle/123456789/812

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ