高周波スネアとAPC (argon plasma coagulation)にて切除した気管神経鞘腫の1例

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  • A Case of Tracheal Schwannoma Resected by Bronchoscopic Electrocautery and Argon Plasma Coagulation

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抄録

背景.気管原発の神経鞘腫は稀な疾患である.治療としては外科的切除の場合が多く,気管支鏡下に切除された症例は少ない.症例.症例は58歳,男性.主訴は血痰.気管支鏡検査で気管下部左主気管支直上に,膜様部から隆起する腫瘤を認め,生検で神経鞘腫と診断した.壁外浸潤はなく,気管支鏡下切除の適応と考え,全身麻酔下に高周波スネアで切除し,残存腫瘍をAPC (argon plasma coagulation)で凝固焼灼した.3年彼の気管支鏡検査で再発を認めていない.結果.気管原発の神経鞘腫に対し高周波スネアとAPCを用いて気管支鏡下に切除した.3年間再発はなく本法は有用である.

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 28 (6), 426-430, 2006

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (12)*注記

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