近畿北部,田倉山(宝山)火山のスコリア丘の層序と溶岩台地の基盤形態について

書誌事項

タイトル別名
  • Stratigraphy of the scoria cone and the basemental morphology of the Takurayama volcano, northern Kinki district, Japan
  • キンキ ホクブ タクラヤマ タカラヤマ カザン ノ スコリア キュウ ノ ソウ ジョ ト ヨウガン ダイチ ノ キバン ケイタイ ニ ツイテ

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抄録

田倉山火山は,スコリア丘と溶岩台地からなる.溶岩は下位から小倉・衣摺・田倉山溶岩の3種に区分され,スコリア丘は田倉山溶岩流出後に形成されたことがわかっている(田倉山団研1984).スコリアの風化が進んでいるため,スコリア丘の層序をスコリア中の重鉱物組成によって確立することは困難であったが,新たにスコリア中に残る鉄-チタン鉱物の化学組成の分析を行ない,田倉山溶岩とスコリア丘を構成するスコリア層を対比した.また,JR夜久野トンネル工事のボーリングコアや工事中の露頭から得た試料により,溶岩の基盤岩の形態を検討した結果,田倉山団研(1984)が述べた基盤岩の高まりは見られないことがわかった.

収録刊行物

  • 地球科学

    地球科学 58 (1), 17-24, 2004

    地学団体研究会

参考文献 (9)*注記

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