浅層反射法弾性波探査による関東平野中央部の地下地質構造(<特集>最も新しい時代における変動と地震)

書誌事項

タイトル別名
  • Subsurface geological structure by the shallow seismic reflection survey in the central area of the Kanto plain(<Special issue>Quaternary crustal movement and its relation to seismisity)
  • 浅層反射法弾性波探査による関東平野中央部の地下地質構造
  • センソウ ハンシャホウ ダンセイハ タンサ ニヨル カントウ ヘイヤ チュウオ

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抄録

関東平野中央部に伏在する活断層の分布とその活動について,浅層反射法弾性波探査を行い検討した.荒川低地には地層の傾斜が変化する境界が存在し,この南西側では北東側に傾き,北東側で緩傾斜である.綾瀬川断層には地溝状の構造が認められ,横擦れの変位を伴っている可能性がある.この綾瀬川断層の約1.5km余り北東にも地層の傾斜が変化する境界が存在し,その北東側で傾斜が大きい.これら綾瀬川断層とその北東側の構造の南東延長方向の中川低地にも断層活動に伴うと推定できる地層の変形が認められる.また,中川低地の北東縁付近にも地溝状の構造が分布し,西落ちの地層の変形が認められる.これらの地質構造の分布は,上部更新統の常総粘土の高度分布などから推定される関東造盆地運動の最近の年代における変動の分布傾向に一致する.

収録刊行物

  • 地球科学

    地球科学 51 (1), 15-28, 1997

    地学団体研究会

被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (21)*注記

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