霧島モミ・ツガ林における種子生産量と稚樹密度の年変動

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  • キリシマ モミ ツガバヤシ ニ オケル シュシ セイサンリョウ ト チジュ ミツド ノ ネン ヘンドウ

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抄録

霧島モミ・ツガ林において, アカマツ, モミ, ツガの種子生産量と稚樹密度の年変動を調べた。1990年から1996年まで落下種子数を16個のシードトラップにより測定した。また稚樹密度を1989,1990,1994年に5つのプロットで, 1996年に2つのプロットで測定した。モミの稚樹の生存率は高く, 落下種子数は少量で安定的であったため, 稚樹密度の年変動は他の樹種に比べて小さかった。ツガの落下種子数は花芽分化期の気温と密接に関係しており, 年変動はモミよりも大きかった。また, その変動は全てのトラップで同調した。ツガの稚樹は1996年に林内に一斉に大発生したが, こうした発生は不連続的に生じている可能性が指摘できた。アカマツの種樹の生存率はモミ及びツガに比較して低かった。

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