ダイアンサス属野生種Dianthus capitatus ssp. andrzejowskianus由来の劣性一重咲き遺伝子に連鎖したDNAマーカー

書誌事項

タイトル別名
  • DNA Markers Linked to a Recessive Gene Controlling Single Flower Type Derived from a Wild Species, Dianthus capitatus ssp. andrzejowskianus
  • ダイアンサスゾク ヤセイシュ Dianthus capitatus ssp andrzejowskianus ユライ ノ レッセイ ヒトエ ザキ イデンシ ニ レンサ シタ DNA マーカー

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抄録

一重咲き,八重咲きの花型はカーネーションの重要形質の一つである.カーネーション連鎖地図作成に用いた集団を材料に,バルク法により一重咲き,八重咲きの形質に関与するRAPDマーカーを探索した.その結果,野生種Dianthus capitatus ssp. andrzejowskianus由来の劣性一重咲き遺伝子と連鎖する4つのRAPDマーカーが見いだされた.特に,同一のバンドパターンを示したOM19-800,AT90-1000,DT52-700は,一重の45個体で存在し八重の82個体で存在せず,一重八重の形質とマーカーバンドの有無が完全に一致し,一重咲き遺伝子に密に連鎖することが示された.これらのうちAT90-1000のSTS化に成功した.連鎖解析の結果,この一重咲き遺伝子は作成したカーネーション連鎖地図において第16連鎖群に座上することがわかった.得られたSTSマーカーの汎用性を検証するため,一重のカーネーション4品種からDNAを抽出してマーカーの有無を調べたが,4品種ともマーカーは存在せず,本分離集団以外への汎用性は認められなかった.<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 5 (4), 363-367, 2006

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (10)*注記

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参考文献 (27)*注記

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