本州東方海域におけるサンマ漁場と衛星データから得られる海況との関係

Bibliographic Information

Other Title
  • ホンシュウ トウホウ カイイキ ニ オケル サンマ ギョジョウ ト エイセイ データ カラ エラレル カイキョウ ト ノ カンケイ

Search this article

Abstract

サンマ漁場と表面水温の分布との間には密接な関係にあると言われてきたが、クロロフィル-a濃度との関係や潮境について検討が行われていなかった。本研究の目的は、船間通信データから得られるサンマ漁場の短期変動の特徴、サンマ漁場とクロロフィル-α濃度の関係、サンマ漁場となりうる潮境の数値化について、衛星画像と船間通信データをもとに検討することである。研究対象期間は、2000年8月?12月とし、海域はサンマ主漁場が形成される北海道東方沖及び三陸沖とした。使用したデータは、船間通信データとNOAA/AVHRR海表面水温画像とOrbView-2/SeaWiFSクロロフィル-a濃度画像である。その結果、道東沖のサンマ漁獲量の66.0%は最大水温勾配が0.8-2.0(℃/漁場数)の海域に集中し、三陸沖のサンマ漁獲量の86.4%は、クロロフィル-a濃度が0.6-1.6mg/m(3)の海域に集中していた。海表面水温画像とクロロフィル-a濃度画像からもサンマ漁場の特徴、サンマ漁場となりうる潮境の数値化、サンマ漁場とクロロフィル濃度との関係を捉えられることができることが確認できた。

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top