ダブル・コンティンジェンシーについて A Note on Double Contingency

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著者

抄録

自分がどう出るかは相手の出方次第であり、相手から見ても同様であるとき、ダブル・コンティンジェントな状況にあるといわれる。コンティンジェンシー(不確定性)は事態をむずかしくする厄介者のようであり、除去すべきものと考えられがちである。パーソンズもその方向でダブル・コンティンジェンシーの問題をとらえた結果、満足な解決に至らず終わった。一方ルーマンは、ダブル・コンティンジェンシーがあるからこそ相互行為や社会システムが生まれるのだと見る。この魅力的な発想転換を、彼のいう「コンティンジェンシー概念の拡張」を手がかりにして読み解き、筆者なりにくだいて説明するのが本稿の主旨である。コンティンジェントなものは、必然的でもなければ、不可能でもないものである。その「不可能でない」に賭ける人間がいるかぎり、社会システムは生成するのである。

収録刊行物

  • 關西大學經済論集

    關西大學經済論集 55(3), 445-455, 2005-12-05

    関西大学

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110006159089
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00046869
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    Departmental Bulletin Paper
  • 雑誌種別
    大学紀要
  • ISSN
    04497554
  • NDL 記事登録ID
    7764434
  • NDL 雑誌分類
    ZD11(経済--経済学)
  • NDL 請求記号
    Z3-218
  • データ提供元
    NDL  NII-ELS  IR 
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