老人の在り様が響きあう世界 : "ナンセンスの意味"に触れることをめぐる試論

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タイトル別名
  • How Are Old People Talking to Each Other in the Sounds of Silence? : An Attempt to Touch "The Sense of Nonsense"
  • ロウジン ノ アリヨウ ガ ヒビキアウ セカイ ナンセンス ノ イミ ニ フレル コト オ メグル シロン

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抄録

皮膚がそれ自身に接するところ、折り畳まれるところに「魂」があるというのは、たしかにとても魅力的な思考だ。「心」を見えない内面としてとらえたり、その奥底について考え及んだりするより、それを表面の効果として語ることで、「心」は見えるものになる。ひとの顔やふるまいや佇まいを眼にすることで、そのひとが浸されている哀しみを知るのだから。そしてこの合わさわた皮膚のあいだ、折り畳まれた皮膚のあいだから、音が響いてくる。あたりまえのことだが、人間とは音を立てる存在なのだ。(鷲田清一, 2003)

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。

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