セイヨウナシの新梢の花芽形成におよぼす台木の影響

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  • セイヨウナシ ノ シンショウ ノ カガ ケイセイ ニ オヨボス ダイギ ノ エイキョウ

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抄録

セイヨウナシ‘ルレクチエ’の新梢における花芽形成の特性を解明するため、主枝および亜主枝の徒長枝における花芽形成におよぼす台木(マルメロ台木、ヤマナシ台木またはマンシュウマメナシ台木)の影響を調査した。さらに、マルメロ台木またはヤマナシ台木に接ぎ木した‘ルレクチエ’の樹の結果母枝における花芽形成率を示した。花芽はマンシュウマメナシ台木、マルメロ台木またはヤマナシ台木に接ぎ木した‘ルレクチエ’の主枝または亜主枝から伸長した新梢の頂芽および側芽に形成されず、花芽着生率は0%であった。マルメロ台木またはヤマナシ台木に接ぎ木した‘ルレクチエ’の樹の結果母枝から伸長した新梢の花芽は頂芽で観察され、結果母枝(2-5年生)から伸長した新梢の頂芽の花芽着生率は20-75%であった。徒長枝および結果母枝の花芽形成率は台木間で差が無かった。以上の結果から、‘ルレクチエ’の花芽は徒長枝の頂芽および側芽には着生せず、2年生以上の結果母枝から伸長した枝の頂芽に着生することが示された。さらに、‘ルレクチエ’の新梢の花芽形成におよぼす台木の影響はほとんどないことが示唆された。

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