音声対話システムにおけるヘルプ生成のためのシステム想定外発話の誤受理抑制

  • 福林雄一朗
    京都大学大学院 情報学研究科 知能情報学専攻
  • 駒谷 和範
    京都大学大学院 情報学研究科 知能情報学専攻
  • 尾形 哲也
    京都大学大学院 情報学研究科 知能情報学専攻
  • 奥乃 博
    京都大学大学院 情報学研究科 知能情報学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Reduction of False Acceptances caused by Out-of-Domain Utterances for Generating Help Messages in Spoken Dialogue Systems

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抄録

音声対話システムにおいて,音声認識誤りによる誤動作は避けられない.特に,初心者や慣れていないユーザの発話には,システムが想定していない文法や語彙が多く含まれ,音声認識誤りを引き起こす.これへの対処として我々は,ユーザの状態推定に基づく動的なヘルプ生成を目指してきた.しかしシステム想定外発話に対する認識誤りの誤受理は,ユーザの状態推定に多大な悪影響を及ぼす.さらに音声認識結果が信用できない発話からも,ユーザの状態を推定できる必要がある.この問題に対して,我々は発話検証技術の導入により解決を図る.この際に,検証用モデルとして,他タスクでの統計的言語モデルが使用可能かどうかを実験的に確認した.さらに検証用モデルとの尤度差が,発話の棄却判定だけでなく,語彙外発話と文法外発話との判別にも使用可能であることを示す.これにより,内容語が認識できていない場合でもユーザの状態を更新でき,ユーザへのヘルプ生成の精度向上が見込める.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1572824502159446400
  • NII論文ID
    110006224488
  • NII書誌ID
    AN10442647
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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