<i>Mahayanasutralamkara</i> における <i>nimitta</i> の位置づけ On the place of <i>nimitta</i> in the <i>Mahayanasutralamkara</i> In the context of the <i>parikalpitalaksana</i>

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抄録

<i>nimitta</i> という語は瑜伽行派の様々な学説を論ずる際に重要な役割を果たしているが, 周知のようにその三性説における分類の仕方は一定していない. ここで問題となるのは, <i>nimitta</i> がMAVにおいては <i>paratantrasvabhava</i> として定義されているのに対して, MSAでは <i>parikalpita</i> の文脈の中で扱われているということである. このことは, 少なくとも <i>nimitta</i> に関する限り, 両者に先行すると思われる vinSg がMAVと同一の分類を行い, 一方で, MSAの構造を受け継いだMSがMSAの分類にしたがっているということを考慮すると非常に興味深いものである.<br>もちろんこの相違の一因は, MSAが他の諸論書とはちがって, <i>nimitta</i> を五事説の文脈で扱っていないという点にあるが, 瑜伽行派における <i>nimitta</i> という語そのものの重要性を考えると, <i>nimitta</i> という語に対する理解そのものの何らかの違いが反映されていると考えることは妥当であろう.<br>そこでまず本論文では, MSA及びそれに対するスティラマティの注釈の解釈を再検討することを通して, MSAにおける <i>nimitta</i> 解釈と, それがいかにして遍計されたものの特徴と認められるのか, ということを考察する.

収録刊行物

  • 印度學佛教學研究

    印度學佛教學研究 55(3), 1126-1130, 2007

    日本印度学仏教学会

キーワード

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110006272303
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00018579
  • 本文言語コード
    UNK
  • ISSN
    0019-4344
  • NDL 記事登録ID
    8693586
  • NDL 雑誌分類
    ZH7(哲学・宗教--宗教--仏教) // ZH2(哲学・宗教--哲学)
  • NDL 請求記号
    Z9-55
  • データ提供元
    NDL  NII-ELS  J-STAGE 
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