矯正用アーチワイヤーで連結された下顎歯列における力の伝達

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タイトル別名
  • Transmission of Force to Mandibular Teeth Connected with Orthodontic Archwire

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抄録

0.016 inch のスクエアワイヤーで連結された下顎歯列に力が加わった場合,歯に伝達される力を有限要素法によって計算した.歯に加えた力は,歯の動揺によって,近くの歯にも分散して伝達された.歯の動揺度が大きいほど,力が分散した.すなわち,切歯のような歯根の小さい歯に力を加えた場合には,加えた力の約1/2がその歯に伝達され,残りの力は隣接する歯に伝達された.一方,大臼歯のように歯根の大きい歯では,ほとんどの力がその歯に伝達された.唇(頬)舌方向の力を加えた場合は,歯軸方向の力を加えた場合に比べて,動揺度が大きいため,力の分散傾向が大きくなった.

収録刊行物

  • 歯科材料・器械

    歯科材料・器械 26 (3), 266-273, 2007

    一般社団法人 日本歯科理工学会

参考文献 (17)*注記

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