Pierre Robin Sequenceの一治験例とその顎態変化

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  • A case of Pierre Robin sequence and its assessment of craniofacial development

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抄録

初診時年齢 の女児. Pierre Robin Sequenceと診断され当科に紹介された.骨格的には,上下顎骨共に劣成長が認められ,ハイアングル傾向を示しオトガイ部の後退感が認められた.また,上顎前歯舌側傾斜, Angle II級および過蓋咬合を呈していた.最大咬合力は右側30.4kgf,左側39.4kgfで,当科を受診した先天性疾患を有さない不正咬合患者の平均値と比較して大きい値を示した.上顎右側第一小臼歯の抜歯による上顎歯列の再排列と,スピー彎曲の平坦化による咬合挙上を行い, II級ゴムの使用により下顎の前方成長を誘導した.下顎の良好な成長が得られ,オトガイ部の後退感は改善された.下顎下縁平面を開大させることなく過蓋咬合は改善され,緊密な咬合が得られた.保定開始後2年3か月が経過したが,著しい後戻りは認められず,安定した咬合状態が維持されている.

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参考文献 (16)*注記

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