粗飼料の尿素処理による飼料価値の改善 : 1. ワラ類と牧草類のウレアーゼ活性

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タイトル別名
  • Urea Treatment of Roughage for Improving the Feeding Value. : 1. Urease activity of straws and forages
  • ソシリョウ ノ ニョウソ ショリ ニヨル シリョウ カチ ノ カイゼン 1 ワ

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抄録

尿素処理では,材料のウレアーゼ活性が処理の効果に影響すると考えられる。そこで,ワラ類や牧草類のウレアーゼ活性および切断長,植物体部位,刈り取り後の放置条件等による活性への影響を検討した。その結果,ウレアーゼ活性は稲ワラが最も高く,麦ワラ,イネ科牧草,長大飼料作物,マメ科牧草の順に低く,同一草種の活性変異も大きかった。部位別の活性は,枯死葉で最も高く,下位葉,上位葉,葉鞘部,茎部の順に低かった。材料の切断長は活性に影響し,乾燥処理は影響しなかった。温湿(20℃)と室内(14℃)放置による活性変化を調べたところ,温湿放置の稲ワラでは5日後に初期の5倍に上昇した。ワラ類のウレアーゼ活性は一般に高いが,刈り取り後の微生物増殖によりさらに上昇すると考えられた。

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