術後管理におけるdexmedetomidine (Precedex^[○!R])の有用性(手術手技・周術期管理)

• 東 久登

  住友別子病院脳神経外科

• 大塚 真司

  住友別子病院脳神経外科

• 西本 健

  住友別子病院脳神経外科

• 安藤 泰

  住友別子病院麻酔科

書誌事項

タイトル別名

• Beneficial Effects of Dexmedetomidine for Postoperative Neurosurgical Patients Care(SURGICAL TECHNIQUES and PERIOPERATIVE MANAGEMENT)

抄録

Dexmedetomidineは非常に選択性の高いα_2アドレナリン受容体作動薬で,ユニークな鎮静作用(寝ているようにみえるが,容易に覚醒する)と交感神経抑制作用を有する薬剤である.われわれは脳神経外科手術患者20例に対して,術後の集中治療管理にdexmedetomidineを使用し,術前と薬剤投与下の血圧や心拍数を比較した.【結果】血圧と脈拍は有意な低下を示していた(n=20,p<0.05).術前に意識レベルが清明であった7例で鎮静効果が確認でき,神経学的検査が可能であった.8例で低血圧あるいは徐脈を認めたが,脈拍が40/min以下となった1例を除き,全身状態が安定していたため投与を継続することができた.【結語】Dexmedetomidineは,脳神経外科手術術後の集中治療管理に有用であると思われる.

収録刊行物

• Japanese Journal of Neurosurgery

  Japanese Journal of Neurosurgery 16 (8), 646-651, 2007

  日本脳神経外科コングレス

キーワード

• dexmedetomidine
• perioperative managements
• adrenergic alpha-agonists
• craniotomy
• neurosurgical procedures

詳細情報

• CRID: 1390282679386596736
• NII論文ID: 110006366905
• NII書誌ID: AN10380506
• DOI: 10.7887/jcns.16.646
• ISSN: 21873100
• ISSN: 0917950X
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcns/16/8/16_KJ00004660076/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2008005317
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可