山陰地方中部の新第三系における変質帯の分布

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タイトル別名
  • Distribution of alteration zones in the Neogene formations in the central part of San'in district, Japan
  • サンイン チホウ チュウブ ノ シン ダイサンケイ ニ オケル ヘンシツタイ ノ ブンプ

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抄録

山陰地方中部の新第三系(砕屑岩を除く)の変質をX線粉末法により調べた.その結果,この地域の変質は続成作用,広域中性変質作用,ホルンフェルシック変質作用,熱水変質作用,風化作用によるものであることが区別された.ホルンフェルシック変質は分布が極めて小さく,風化作用については記載を省略した.<br> 続成変質岩は沸石類により特徴付けられ,広域中性変質岩はスメクタイト-緑泥石系によって特徴付けられる.熱水変質岩は多数の変質鉱物によって構成されているが,脈状のものと層状のものに大きく分けられる.続成変質岩には種々の層準で他のタイプの変質が重複しているが,その様相は地域により異なっている.<br> 変質岩の帯磁率の測定を行った結果,変質作用の種類によって有意の差異があることが判明した.<br>

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 113 (8), 438-453, 2007

    一般社団法人 日本地質学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (64)*注記

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