進行性前立腺癌新鮮例に対する内分泌化学療法

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  • CHEMOENDOCRINE THERAPY OF NEWLY DIAGNOSED ADVANCED PROSTATIC CANCER

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抄録

1981年11月より1987年11月までにStage C 6例, Stage D2 29例の計35例の進行性前立腺癌新鮮例に対して除睾術と Diethilstilbestrol diphosphate と Cisplatin との併用投与による内分泌化学療法を施行した.<br>全例にPR, NCの近接効果がえられ, PD症例は認められなかった.<br>遠隔治療成績では全症例の3年生存率は75.8%, 5年生存率は60.7%であり, Stage C症例の3年および5年生存率は100%で再燃は認められなかった. Stage D2症例の3年生存率は72.2%, 5年生存率は54.2%であり historical control とした stage D2内分泌療法施行例18例の3年, 5年生存率と比較して生存率の向上がみられた.<br>再燃は Stage D2症例29例中7例 (24.1%) に認められ historical control と比較して再燃までの期間の延長が認められた.<br>また再燃例はいずれも組織分化度が低分化で, 骨転移の進行した症例に多い傾向がみられた.<br>副作用は嘔気, 嘔吐の消化器症状と貧血およびGOT, GPTの上昇が認められた.<br>以上の結果から進行性前立腺癌新鮮例に対する内分泌化学療法は有効な治療法と考えられる.

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