我が国の精神障害をもつ当事者の精神保健福祉および生活上のニーズ : 1994年〜2005年の文献レビューより

  • 谷村 厚子
    首都大学東京健康福祉学部作業療法学科:東京都立保健科学大学大学院保健科学研究科
  • 山田 孝
    首都大学東京健康福祉学部作業療法学科:首都大学東京大学院人間健康科学研究科
  • 京極 真
    首都大学東京大学院人間健康科学研究科:社会医学技術学院

書誌事項

タイトル別名
  • The lifestyle and mental health and welfare needs of individuals with mental illness in Japan : A review of literature from 1994 to 2005
  • ワガクニ ノ セイシン ショウガイ オ モツ トウジシャ ノ セイシン ホケン フクシ オヨビ セイカツジョウ ノ ニーズ 1994ネン 2005ネン ノ ブンケン レビュー ヨリ

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抄録

我が国の精神障害をもつ当事者の精神保健福祉および生活上の主観的なニーズに関する研究について1994〜2005年の専門誌をレビューし,そこに示されたニーズを,KJ法に準じた手法を用いて分類した。各文献から抽出された当事者のニーズは819枚のラベルに転記され,コアカテゴリ『自分が望む生活を営める』,『精神医療保健福祉システムが充実している』,『生活する環境が整っている』,『人的環境が充実している』,および,より下位のカテゴリに分類された。これらのカテゴリに分類された当事者のニーズは,具体性に富み,専門家が支援していく上で大いに参考になると考えられる。また,これらは,精神-脳-身体の遂行サブシステム,意志のサブシステム,習慣化のサブシステム,物理的環境,社会的環境,作業行動場面といった人間作業モデルの概念にも対応したため,作業療法の実践モデルによる支援が可能であると考えられる。

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (15)*注記

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