栽植密度を異にするネピアグラス(Pennisetum purpureum Schumach)の葉面積指数と個体群生長速度との関係
書誌事項
- タイトル別名
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- Relations between Leaf Area Index and Crop Growth Rate of Napiergrasses (Pennisetum purpureum Schumach) under Different Planting Densities
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抄録
ネピアグラス(Pennisetum purpureum Schumach)の品種メルケロンを供試し,1987年5月9日に第7〜10葉期の分げつを植付け,10月22日までの期間にわたり,Nの総施用量を50kg/10aとする多肥条件下で栽培した。栽植密度4.0株/m^2(標準区)と8.2株/m^2(密植区)の2区を設け,いずれも無刈りとして,生長パラメーター及びその他の乾物生産関連要因の変化を比較した。単位土地面積当りの茎数,葉面積,植物体各部の乾物重はいずれも密植区の方が高い値で経過した。両区とも,葉面積指数(LAI)は9月下旬に,標準区で12.5,密植区で15.3の最大値を示したが,植物体全乾物重は最終調査時まで増加を続け,標準区で42.8ton/ha,密植区で55.0ton/haに達した。LAIと吸光係数(K)との関係は両区ほぼ一致し,LAIの増大に伴いKは低下した。9月以後の気温及び日射量の低下により,純同化率(NAR)及び個体群生長速度(CGR)は両区とも減少したが,それ以前におけるLAIとNAR及びCGRとの関係は両区に大差なく,LAIの増大に伴うNARの減少が小さいため,CGRはLAIにほぼ比例して増大した。CGRは両区とも8月中旬の頃に最大となり,その時のLAI及びCGRは,標準区で7.5,53,5g/m^2/日,密植区で10.6,62.3g/m^2/日であった。しかし,CGRの最大値は気温及び日射量の低下によって生じており,上記のLAIは最適LAIを示すものではなかった。以上のように,LAIとCGRとの関係は両区に大差なく,乾物収量の区間差は主としてLAIの拡大速度の差による。従って,南九州のようにC_4-型牧草の生産期間が短い地域ではとくに,密植などによるLAIの拡大促進は生産量の増大に有効である。
収録刊行物
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- 日本草地学会誌
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日本草地学会誌 34 (4), 257-263, 1989
日本草地学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205753871744
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- NII論文ID
- 110006408334
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- NII書誌ID
- AN00194108
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- ISSN
- 21886555
- 04475933
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可