生態系における協同現象に対する統計力学的アプローチ(修士論文(1998年度))

• 木崎, 伸也

  中央大学大学院理工学研究科物理学専攻

書誌事項

タイトル別名

• 生態系における共同現象に対する統計力学的アプローチ
• セイタイケイ ニ オケル キョウドウ ゲンショウ ニ タイスル トウケイ リキガクテキ アプローチ

抄録

近年,物を原子,分子の集まりとして見るように,生態系を要素の集まりと見なし,統計力学の考え方,手法を用いた研究が多くなされている.そのような中で本論は,生態系の現象を,協同現象,特に相転移・臨界現象からの視点で扱う.ワタリバッタは生息密度に応じて形態,習性が変化し,これを相変異と呼ぶ.そして生息密度が低いときには,バッタはそれぞれ別々に生息しているのだが,生息密度が高くなるとバッタは集まる性質を持ち,群れをつくり出す.我々は,この現象は個々の相互作用で系の振る舞いが変わることから協同現象であると考え,2つのスケールで相変異と大発生のモデル化を行う.この結果,バッタの相変異現象は相転移とみなせることを示し,バッタの大発生はその相変異が起こった場所の空間的な連結が重要であることを示す.

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収録刊行物

• 物性研究

  物性研究 73 (1), 138-162, 1999-10-20

  物性研究刊行会

詳細情報

• CRID: 1050282677088145536
• NII論文ID: 110006411722
• NII書誌ID: AN0021948X
• ISSN: 05252997
• HANDLE: 2433/96715
• NDL書誌ID: 4884891
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I4884891
• Web Site: http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10939319
• 本文言語コード: ja
• 資料種別: departmental bulletin paper
• データソース種別:
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