On the Aspects of Phase Fluctuation in Finite Density Lattice QCD

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抄録

有限密度格子QCDにおいて,化学ポテンシャル導入により,経路積分の測度に現われるフェルミオン行列式が複素数となるため,数値積分が困難になる.我々はSU(3)格子QCDの位相効果を調べるため,8^3×4格子を用い,μa=0.1〜1.4の化学ポテンシャルの領域で計算を行った.βの値にも依ることではあるがμa=0.3〜1.0の領域では計算が困難であるが,更に大きな密度領域では計算が可能であることを確かめた.特に,β=5.30の場合に,μa=0.1〜1.4の密度領域について,クォーク数密度,カイラル凝縮とポリヤコフ線,位相効果について調べた.また,位相効果の現れる領域の物理的効果を明らかにするために,さらに大きな格子上でパイオン質量の計算を行った.これらの状況について報告したい.

収録刊行物

  • 素粒子論研究

    素粒子論研究 110 (5), E51-E53, 2005

    素粒子論グループ 素粒子論研究 編集部

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