経済学的アプローチによる災害応急居住支援の制度分析の試み An economic analysis of schemes of the temporary housing support after urban disaster

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抄録

政府地震調査研究推進本部では、首都圏直下地震、東海地震、東南海・南海地震などの発生確率について、いずれも高い数値を与えており、近い将来、我が国の都市部が大地震に見舞われることが危惧されている。災害により多数の住宅喪失世帯が発生した際、災害救助法が適用されると、医療や食品・飲料水の供与などとともに、避難所や応急仮設住宅という居住支援が行われる。阪神・淡路大震災では、約20万の住宅喪失世帯に対して、約5万戸の応急仮設住宅が供給されたように、我が国の応急住宅支援においては、仮設住宅による対応が中心的な役割を果たす。仮設住宅については、多額の建設費、維持管理費、撤去費を要し、従来より、現物支給から現金支給へと切り替えた方が効率的ではないか、という議論があるが、理論的な検討は十分とは言えない。2004年に被災者生活再建支援法が改正され、仮住まいの家賃としても利用可能な支援金給付が認められることとなったが、どの程度利用されるのか、その評価は十分ではない。そのような状況を踏まえ、本研究では、経済学的アプローチによる理論的枠組みを構築し、費用便益分析の価値概念に基づいて災害応急居住支援の制度分析を試みた。分析を通して、仮設住宅や借上住宅の家賃が無料であるならば、住民にとってそれと同等な生活水準をもたらし、かつ、行政の費用負担が少なくなるような家賃補助制度が存在することが示され、我が国の応急居住支援の制度設計への一つの知見を得ることができた。

In the 1995 Kobe earthquake disaster, approximately 48, 000 units of prefabricated temporary houses were supplied. The prefabs had many problems such as a high construction cost and a low. In 2004, the bill on the protection of lives and assets was amended, and a system of rent subsidies for temporary housing countermeasures was established. In Japan, occurrence of large earthquakes such as the Tokai Earthquake and the Tokyo metropolitan earthquake are the concern by Headquarters for Earthquake Research Promotion. In the event of a large urban earthquake, it is not clear whether the news system of rent subsidies will perform effectively. In order to design institutional arrangements as well as to make preliminary considerations, this study attempts an economic analysis of schemes of temporary housing support. We have shown that there exists a scheme that would reduce the administration cost and the rent subsidy for temporary housing at the same time.

収録刊行物

  • 名古屋産業大学論集

    名古屋産業大学論集 10, 15-21, 2007-03-16

    名古屋産業大学

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110006425288
  • NII書誌ID(NCID)
    AA11615228
  • 本文言語コード
    JPN
  • 雑誌種別
    大学紀要
  • ISSN
    13462237
  • NDL 記事登録ID
    8695509
  • NDL 雑誌分類
    ZD11(経済--経済学)
  • NDL 請求記号
    Z71-H43
  • データ提供元
    NDL  NII-ELS 
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