書誌事項
- タイトル別名
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- ORAL ALLERGY SYNDROME DUE TO PLANT-DERIVED FOODS : A CLINICAL REVIEW OF 63 PATIENTS OVER A PERIOD OF 6 YEARS
- ショクブツ ユライ ショクモツ ニ ヨル コウクウ アレルギー ショウコウグン 63レイ ノ ケントウ ゲンイン ショクモツ ゴト ノ ヒフ シケン ト トクイ IgE ソクテイ ニ オケル ヨウセイリツ ノ ヒカク オヨビ カフン カンサ ジョウキョウ ニ ツイテ
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抄録
【背景・目的】本邦では多数の植物由来食物による口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome : OAS)を検討した報告は稀である.そこで,本研究では本疾患の臨床的特徴と花粉感作との関連性を明らかにするため,OAS診断例63例について検討した.【方法】6年間に植物由来食物摂取後の口腔症状を自覚した例に被疑食物と花粉のプリックテスト(SPT)や特異IgE測定(CAP-FEIA : CAP)を施行した.【結果】被疑食物のSPTが陽性となったOAS診断例63例(男 : 女=1 : 2,平均年齢 : 28.7歳)の原因食品はリンゴ13例,モモ12例,キウイ12例,メロン11例であった.モモは口腔以外の症状を高率に誘発し,モモとウメの各1例でアナフィラキシーショックに至った.上位4食物のSPT陽性率は55.0〜63.2%であった.リンゴではCAPとSPTと間に相関をみとめたが(r=0.39,p<0.05),メロン,モモ,キウイではみとめられなかった.花粉症の合併は66.1%と高率で,花粉のCAP陽性率はリンゴではハンノキで,メロンではカモガヤ,ヨモギ,ブタクサで高い傾向があった.【考察】SPTとCAPの陽性率は食物の種類によって大きく異なる傾向があり,また,全体として患者の訴えより低い.現時点では,植物由来食物によるOASを診断する際に皮膚テストを用いるほうがよいと考えた.
収録刊行物
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- アレルギー
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アレルギー 56 (10), 1276-1284, 2007
一般社団法人 日本アレルギー学会
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詳細情報
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- CRID
- 1390282679965421824
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- NII論文ID
- 110006437782
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- NII書誌ID
- AN00012583
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- ISSN
- 13477935
- 00214884
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- NDL書誌ID
- 9261461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可