耕作放棄地の分布と潜在生産力の推定

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タイトル別名
  • Geographical Distribution and Potential Grass Productivity of Abandoned Cultivated Land in Japan
  • コウサク ホウキチ ノ ブンプ ト センザイ セイサンリョク ノ スイテイ

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抄録

耕作放棄地の放牧利用が全国に広がりつつあるが,利用可能面積や草地資源量は明らかになっていない。これらを推定することによって,飼料自給率の向上に対する貢献程度を評価する必要がある。土地利用の変動から耕作放棄地をメッシュレベルで推定した結果,統計データと有意な相関があった。得られた耕作放棄地について,標高差,最大傾斜度,谷密度,周囲耕地数を説明変数とする重回帰分析を行った結果,周囲耕地数の影響が大きかったが,自然立地については地域によって影響する要因が異なっていた。耕作放棄地を牧草地とする場合とシバ草地とする場合について,潜在生産力を推定した結果,牧草の乾物生産量は229万トン,シバ草地の生産量は全国平均で牧草の54%と推定された。

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