九州中部地域の水田における2回刈り飼料イネ栽培の最適密度および施肥量の実証的解明

• 小林 良次

  畜産草地研究所

• 佐藤 健次

  九州沖縄農業研究センター

• 服部 育男

  九州沖縄農業研究センター

• 小西 達也

  生物系特定産業技術研究支援センター

書誌事項

タイトル別名

• Optimum Planting Density and Fertilizer Application Rate of Forage Rice under Ratoon Cropping in the Central Kyushu Region
• キュウシュウ チュウブ チイキ ノ スイデン ニ オケル 2カイガリ シリョウ イネ サイバイ ノ サイテキ ミツド オヨビ セヒリョウ ノ ジッショウテキ カイメイ

抄録

3t/10aの堆肥を施用した九州中部地域の農家水田において,一般田植機と千鳥植え田植機(40株/m^2の高密度移植が可能)の使用および手植えによる補植によって,飼料イネを18-80株/m^2で栽植し,これに化学肥料の施肥水準(標肥:合計窒素施肥量が17kg/10a,多肥:26kg/10a)を組み合わせて飼料イネの2回刈り栽培を行い,乾物収量,圃場の窒素収支を調査した。収量性からみた2回刈りの最適な栽植密度はm^2当たり40株(千鳥植)であった。これに多肥栽培を組み合わせるとさらに増収し,好適な気象条件では合計で2,000kg/10a以上の乾物収量が得られた。2,000kg/10aの乾物収量を得るには,イネに少なくとも24kg/10aの窒素を吸収させる必要があり,堆肥施用量が3t/10aの場合,食用水稲の2.9倍以上の窒素化学肥料を施用する必要のあることが明らかとなった。

収録刊行物

• 日本草地学会誌

  日本草地学会誌 53 (3), 208-214, 2007

  日本草地学会

キーワード

• 現地試験
• 栽植密度
• 再生利用
• 飼料イネ
• 窒素収支

詳細情報

• CRID: 1390282680731526912
• NII論文ID: 110006448996
• NII書誌ID: AN00194108
• DOI: 10.14941/grass.53.208
• ISSN: 21886555
• ISSN: 04475933
• NDL書誌ID: 8980939
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030751427
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I8980939
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可