バレーボールのセッターのトス回しについてのゲーム分析的研究(平成16年度大学院スポーツ科学研究科修士論文要旨) A research on the setter in volleyball game Focus on the 11^<th> V league players(Summaries of the master's thesis)

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著者

    • 真鍋 政義 Manabe Masayoshi
    • 大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科 Graduate School of Health and Sport Sciences, Osaka University of Health and Sport Sciences

抄録

本研究では、本国のバレーボールの公式戦としては最もレベルの高い男子Vリーグチームの試合を対象としてセッターに関する研究を行い様々な知見が得られた。対象者は、Vリーグチームに所属するセッター5人であった。Vリーグ所属チームから貸与された71試合を分析対象とした。本論文では、(1)ジャンプトスの頻度について(2)サーブレシーブからの攻撃の際に、どれくらい相手ブロックが参加しているか(3)サーブレシーブの返球状況ごとのトステンポについて(4)ブロック参加人数とトステンポについて勝敗とスパイク決定率についての4つの観点から分析をおこなった。ARの状況において、92.8〜98.3%の割合でJp.Tを行っていた。BRにおいても、57.4〜84.5%の割合でJp.Tを行っていた。ブロック参加人数とスパイク決定率の関係では、ARからのスパイク決定率は、ブロック参加人数が一人のときが1.5人と2人の時に比べ有意に高くなっている。ブロック参加人数は少ない方が決定率は上昇する傾向にあるが、必ずしもブロックの枚数だけがスパイク決定率の決定因子ではないと思われた。ARからの攻撃テンポに関しては、全てのセッターにおいてセカンドテンポが最も多く次ぎにファーストテンポであった。サードテンポは、この状況においての出現率は非常に低かった。BRの状況において、セカンドテンポはサードテンポに比べ有意に決定率が高いためセッターは定位置に返球できなかったレシーブに対しても早いトスで対応することの必要性が示唆されている。勝敗とブロック参加人数ごとのスパイク決定率の関係では、勝ち試合において1.5人参加した時に有意にAR, BRともにスパイク決定率が高くなっている。トステンポの違いによる決定率と勝敗の関係については、統計学的な有意差は認められなかった。しかし、勝ち試合においては負け試合の時に比べ、BRの時に高いスパイク決定率になっている。つまり、セッターは、定位置にサーブレシーブが返球されなかったときのスパイク決定率をあげることが必要であることが推察できる。これらの結果から以下の点を明らかにした。1)競技レベルの高いVリーグに所属するセッターは非常に高い頻度でJp.Tを使っていた。2)ブロック参加人数を減らすことでスパイク決定率が向上することが確認できた。しかし、ブロック参加人数以外の要因もスパイク決定率に関係していることが示唆された。3)全ての選手は可能な限りファーストテンポとセカンドテンポで攻撃を試みており、数値的なデータからも明らかにされた。4)返球状況に関わらず勝ち試合の方は決定率が高くなっている。特に、BRの時に高い決定率になっていることを確認した。

収録刊行物

  • 大阪体育大学紀要

    大阪体育大学紀要 37, 131, 2006-03

    大阪体育大学

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110006454825
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00029848
  • 本文言語コード
    JPN
  • ISSN
    02891190
  • データ提供元
    NII-ELS 
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