異状死体からの眼球摘出をめぐる法的・倫理的問題点について

書誌事項

タイトル別名
  • Legal and ethical problem during ocular extraction from cadavers resulting from unnatural deaths

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抄録

異状死体からの眼球摘出例をもとに、法的および倫理的問題を検討した。角膜移植実施のためには、眼球提供者の死体血を採取して、適応基準検査を実施することが必要となる。異状死体では、法医解剖終了後の採血が困難であるため、事前の血液採取が必要である。そのためには、死因究明の目的で採取した血液を使用するか、あるいは解剖時に採血をする必要がある。異状死体からの眼球摘出および諸検査をすみやかに行うために、本問題について幅広い理解が必要であり、かつ、司法当局、一般臨床医、異状死体の検案や解剖に携わる医師が密接に連絡を取り合うことが重要である。

収録刊行物

  • 生命倫理

    生命倫理 14 (1), 135-138, 2004

    日本生命倫理学会

参考文献 (7)*注記

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